破傷風とは
破傷風とは、破傷風菌を病原体とする人獣共通感染症の一つ。 5類感染症全数把握疾患に定められており、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る。
症状
破傷風毒素として、神経毒であるテタノスパスミンと溶血毒であるテタノリジンを産生する。
テタノスパスミンは、脳や脊髄の運動抑制ニューロンに作用し、重症の場合は全身の筋肉麻痺や強直性痙攣をひき起こす。一般的には、舌がもつれ会話の支障をきたすことから始まり、歩行障害、全身の痙攣と徐々に重篤な症状が現れる。感染から発症までの潜伏期間は3日〜3週間。
治療
現在、予防用に不活化ワクチンが存在する。日本では小児定期接種の三種混合ワクチン、二種混合ワクチンに含まれている。また検疫所では海外渡航者向けの有償予防接種を行っている。また、動物咬傷に対しては、破傷風の予防接種を行うことが推奨されている。
治療として、破傷風菌に対する抗生物質メトロニダゾール、ペニシリン、テトラサイクリンの投与が行われる。体内の毒素に対しては、抗生物質は効かない。毒素の中和には破傷風免疫グロブリンを用いる。破傷風は、治っても免疫が形成されない、回復後に破傷風の予防接種を一通り受ける事が求められる。