日本脳炎

日本脳炎とは

 日本脳炎とは、ウイルスによる感染症の脳炎。感染者の発症率は0.1% - 1%と推定されており、不顕性感染である。

 フラビウイルス科フラビウイルス属の日本脳炎ウイルスに感染したコガタアカイエカに刺されることで感染する。家畜伝染病予防法における監視伝染病であるとともに感染症法における第四類感染症である。

特徴

 高熱を発し、痙攣、意識障害に陥る。発症してからの治療方法は対症療法のみ。致死率は20%程度だが、半数以上は脳にダメージを受け麻痺などの重篤な後遺症が残る。豚、馬、サギ類では日本脳炎ウイルスに対する感受性が高く、特に豚は増幅動物としての役割を演じている。

発生状況

 日本では、1960年代には年間1000人程度の患者が発生していたが、1967年〜1976年にかけて小児及び高齢者を含む成人に積極的にワクチン接種を行った結果、劇的に減少し現在では年間数人程度である。しかしアジアでは、南アジア、東南アジアを中心に2007年現在も、年間1万人以上の患者が発生している。日本では南部から始まり、北部へと発生が移動する(北進現象)。